ほんとにあり得るの?映画オデッセイ
この映画を見て、「音楽の使われ方」と「生き延びるために行った数々の知恵」があり得るの?と思ったので、挿入曲と科学的根拠について調べてみました。
映画オデッセイ
2015年アメリカ映画で、原作は2011出版、アンデエィ・ウィアーの小説「火星の人」、原題は「The Martian」です。邦題「オデッセイ」とは「長い冒険、 遍歴」という意味があるそうで、オデッセイの語源を辿ればもう少し深い意味が理解できそうです。
古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」 「オデュッセイア」は、トロイア戦争に勝利したオデュッセウスが、ポセイドンの怒りによって帰還する途中、難破し放浪する物語です。「オデッセイ」はこの叙事詩「オデュッセイア」が語原で「長い苦難の旅」という意味があります。 |
監督はリドリー・スコットで、独り取り残された宇宙飛行士をマッド・デイモンが演じます。 火星でのミッション中に嵐に巻き込まれ、マーク・ワトニー(マット・デイモン)は遭難してしまいます。マークは死亡したと判断されてしまいますが、彼は生きていたのです。様々な知恵を使い生き延びようとし、地球に帰還することを試みます。
ストーリーよりも気になった70年代ディスコ曲
この映画、火星にひとり取り残されるなんて悲壮感ある映画と思いますよね?しかしポジティブで何故か明るい映画なのです。というのも挿入歌のせい?(お陰?) この気になった挿入歌について映画評論家の町山智浩さんが解説していました。映画の内容と音楽はリンクしているのです。
映画館での歌詞の翻訳は著作権の問題があるため、翻訳されないとのことです。歌詞がわかる方はきっとニヤっとされたのではないでしょうか? |
Thelma Houston 「Don’t Leave Me This Way」
「私を置いていかないであなたに去られたら私は生きていけないわ」という曲で、火星に置いて行かれたマット・デイモンの気持ちそのままの曲だそう。
Gloria Gaynor 「 I Will Survive」
グロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル」です。「あなたに去られて私は生きて行けないと思ったわ、でも、幾つもの孤独な夜に耐えて、私は強くなったの。生きていく方法を学んだの。私は生き延びるわ、生きていくわ」という歌詞だそう。映画とリンクしていますね。
David Bowie 「 Starman」 (2012 40th Anniversary Mix)
「スターマン」は宇宙の男という意味で「宇宙の男があの空の上でみんなを待っているよ」という歌詞らしいです。
Donna Summer「Hot Stuff」
この曲は男性ストリプの定番の曲だそうです。これはマッド・デイモンのシャワーの後に流れる曲かな?この痩せた後姿(ご本人かはわからないけど)とたぶたぶになった服だけが悲壮感を感じる場面だったような気がします。
The O’Jays「Love Train」オージェイス「ラブ・トレイン」
「中国もアメリカもロシアも協力しようよ」という曲だそうです。映画の中にはそういう場面もありました。
Abba 「Waterloo」
火星で実際に可能なのか?
この映画はNASAの協力でできたそうですが、信じがたい内容です。あり得るのでしょうか。
じゃがいもの栽培
火星の土に排泄物を混ぜて土壌を作りじゃがいもを植えていましたが、実際に可能なのでしょうか? NASAはペルーにあるInternational Potato Centreとともに、火星の土壌でじゃがいもを栽培する研究プロジェクトを立ち上げ、地球で火星と同じ環境を作り栽培する実験を行おうといているらしいです。
酸素を作る
火星に多くある二酸化炭素から酸素を分離すれば酸素ができるらしく、2020年、NASAは二酸化炭素から酸素を作り出す装置を火星に打ち上げる計画があるらしいです。
米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)が設計するこの「火星酸素現地資源利用実験装置(Mars Oxygen ISRU Experiment、MOXIE)」は、火星大気を宇宙飛行士が呼吸できるように変換することが可能かどうかの調査を目的としている。
水を作る
じゃがいもを作るのに水が必要です。その水を調達するためにある装置を作ります。ロケット燃料の水素をつかって水を作り出しました。この方法は、NASAの火星探査機で実際に使用されたらしいです。
ワトニーが水を作るために用いた電気分解の技術は、NASAの火星探査機でも実際に使用されているものである。ワトニーが放射性同位体熱電気転換器を使って熱を発生させたが、この方法も実際に可能な方法である